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実施記録

サマーフェローシップ派遣リサーチアシスタントとして異分野研究プロジェクトへの参画


学会発表成果報告書
氏名: 須田博子
所属: 小児外科学3年
期間: 2010.10.1~2010.10.31
開催地: Developmental Biology, Regenerative Medicine & Surgery The Saban Research Institute Childrens Hospital Los Angeles

 今回私は,大学院教育改革推進プログラム サマーフェローシップの支援を受け、ロサンゼルスこども病院に併設されているThe Saban Research Instituteの発生再生医学分野の研究室を一カ月訪問しました。先方研究施設では咽頭、肺、腸管、肝臓等の臓器発生解析とTissue Engineeringを行っています。私は現在鎖肛の解析を行っており、鎖肛を表現型とするマウスを報告している論文で先方研究室を知り訪問を申し出ました。

 アメリカは移民の国といわれますが、研究室内も非常に国際色豊かで世界各国から人が集まっており様々な国の言葉が飛び交っていました。私が配属された腸管グループでは、短腸症候群などの腸管疾患における腸管再生による臨床応用を目指しTissue Engineeringの研究を行っています。Tissue Engineeringを学んだことはなかったので全てが目新しく興味深く見学させて頂きました。その他、ゼブラフィッシュを用いた研究など他のグループの実験もみせていただきました。

実験以外にも定期的に開催される研究室カンファレンスや招待講演などにも参加いたしました。また、研究施設だけでなくこども病院内での小児外科臨床カンファレンスにも参加させていただきアメリカの医療を垣間見ることができました。いずれの場でも、若い年代も含め積極的に議論を楽しんでいる様子が印象的でした。

 Los Angelesといえば、一年を通じて毎日天気がよく温暖な気候といわれますが、今回の滞在中は通年と異なり曇りや霧雨の降る天気が続き天候の優れない日が多い滞在となりました。そのような中でも、平日はスーパーマーケットに通ったりして生活感を味わい、週末はビーチやダウンタウン、ハリウッド等を訪れエキサイティングなLAの雰囲気を味わうこともできました。残念ながらハロウィン当日に帰国しなければならなかったのですが、前日のメキシカンのお祭りDia de los Muertosを楽しむことができました。街は骸骨をモチーフに仮装をした人々であふれ、盛大に盛り上がります。

 1カ月米国の研究室で過ごすという体験は非常に刺激的で有意義なものでした。海外の研究室の様子が感じ取れたとともに、言葉・文化の違い、日本の良い部分を見直すことができ、国際的な日本人になれるよう日々の研究、医療に取り組もうといっそう思えるようになりました。







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